ゆとり、会社やめるってよ

アメシン。一部上場企業を退職した20代ゆとり。仕事関係、お笑い、書評、スポーツ情報など、綴ります。

【ネタバレなし】映画「アイアムアヒーロー」を観に行ってきたので、感想まとめ

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昨日は、映画「アイアムアヒーロー」を観に行ってきた。

もちろん独りである。本当は彼女と行こうと思っていたのだが、グロいのが苦手という事で、断られてしまった。僕は、漫画の「アイアムアヒーロー」は大好きで、映画も非常に気になっていたので、仕方なくぼっちで、劇場に足を運んだ訳である。

とりあえず、ここからは「ネタバレなし」で、ざっくり感想書いていきます。よいこのみんなは、離れてみてね!

 

映画「アイアムアヒーロー」あらすじ

漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄(大泉洋)。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。出会った女子高生・早狩比呂美(有村架純)と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態に。比呂美を連れてショッピングモールに逃げ込んだ英雄は、そこで藪(長澤まさみ)という勝気な看護師と顔を合わせる。(引用)

 

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※左から順に、藪(長澤まさみ)、鈴木英雄 (大泉洋)、早狩比呂美(有村架純

 

まず言っておきたいのが、原作とは少し設定が変わっていた。片瀬那奈さん演じる彼女役の「てっこ」のキャラ設定もそうだけど、ストーリーの進行上、結構省かれてるシーンは多い。特に序盤。時間の制約もあるので、これは仕方ないか。全然、観ていても許容範囲のレベルなので問題ないかと思う。

 

感想

とりあえず、グロい!!(良い意味で)
多分、皆さんの想像している5倍ぐらいグロい。予告編からは想像も出来ないぐらい、グロさが爆発してた。鑑賞後は、ほとんどの観客が「グロかった」って言ってたから。意図してハモってるのかなってぐらい、第一声が「グロかった」で埋め尽くされてたし、なかなかのレベルでした。


彼女とデートで行こうと考えている人は、要注意。グロいのが苦手な彼女を、どうにしかして連れて行こうとしていた僕は、とんだおバカちゃんである。一緒に観に行かなくて正解だった。何しろ、序盤から、「ひっ!!!」ってなる場面が、ジェットコースターのように、怒涛に展開されるからね。

 

原作を既読の方なら、もちろんご存知だと思うんですが、「アイアムアヒーロー」の世界観がガラッと変わるのが、やはり彼女「てっこ」が感染者となり、主人公に襲いかかるシーン。ここから、街中にも感染者が溢れ出し、秩序の崩壊が始まっていく事になる。

 

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まさにこのシーン。ほぼノリがエクソシスト。こんなアクロバットなポーズで襲いかかってきたら、僕なら膀胱の限界まで、小便漏らしまくる事になるだろう。ここの序盤の緩やかな流れから、急に物語が加速していくのは、映画でも同様だった。

 

あらすじに書いているように、街中であふれるZQNと呼ばれるゾンビから逃げ惑う事になる。いわゆるパンデミックの状況下で、主人公達が、どうやって逃げ切るのか。ここからは、本当に目が離せない展開になる。

 

CGと特殊メイクの出来は、文句なしだった。韓国で撮影したという高速道路のシーンといい、ZQNの不気味さといい、違和感なく再現できていたし、そのクオリティには、ただただ感心させられた。「テラフォーマーズ」のチープなCGに比べたら、月とスッポンである。「テラフォーマーズ」とか、予告編を観て、あまりの衝撃で、しばらく放心状態になったし。よくぞあれだけの豪華な俳優陣を揃えて、あんな学芸会レベルの作品に仕上がったなと。逆に楽しみで、公開されたら観に行こうと考え中です。

 

あとは、やっぱり俳優陣の演技力も良かった。
説明するまでもないが、大泉洋さんは、見た目といい、これ以上ない適役だった。他にも、漫画家のアシスタント役のドランクドラゴン塚地さんや、タクシー運転手役の村松利史さん、有村架純さん、長澤まさみさんなど、個性的なキャラクターを皆さん熱演されていて、原作ファンからしても納得出来るものだった。

 

唯一、藪役の長澤まさみさんが、見た目と違っているし懸念材料だったんですが、全くの杞憂でした。なんだかんだ存在感は抜群だし、改めて凄いなぁと思った。というか、本気で可愛すぎたな、うん。有村架純長澤まさみが何故あんな可愛いのか、国会で議論する必要があると思う。あの2人ならZQN化しても、全然ウェルカムなんですけどね。

 

ZQNと戦闘するシーンは、グロいけど迫力満点で、そこは純粋に楽しかった。上記でも書いたように、ZQNの不気味さは忠実に再現されている。「ドーン・オブ・ザ・デッド」「REC」「28日後」などの、ゾンビ映画も観た事があるけど、不気味さだけでいうと、それ以上のレベルの出来だったと思う。

 

ただ、良い点ばかりじゃなくて、悪い点もあった。
ストーリーに関して、流れは原作に沿っているとはいえ、映画という媒体の制約上、どうしても説明不足な点があった。そもそも原作は完結していないし、徐々に秘密が明らかになってきたとはいえ、まだまだ謎が多い。だからウイルスの発生原因であったりとかは、映画で一切説明はないのも、仕方ないかもしれない。

 

それと、キャラの持ち味が半減されている。大泉洋さん演じる主人公の英雄は、英雄願望が非常に強くて、妄想癖のある男なんですけど、変に律儀な奴なんですよね。映画ではその魅力があまり発揮されていなかったかな。漫画では、ほぼ1巻まるまる英雄の日常を描いて、英雄の人物像を丁寧に表現してましたからね。

だからこそ、英雄のとる行動であったりに読者は納得できて、深みが増すし、上記で述べた彼女「てっこ」の豹変で、物語も緩急ついて一気に惹き込まれるんですけど。そこら辺は、やっぱり、実写化映画の宿命みたいなもんなんで、省くしかないかな。

 

あと、若干ネタバレになりそうなんで、書けないですけど、変な設定が追加されていたり、謎は解明されないまま、とかツッコミどころは多少ある。んで、何よりラストに関しては、賛否両論だと思う。僕は、これで終わって良いんかいな・・・と、否定的な意見の方だなぁ。

 

まとめ

有村架純長澤まさみ可愛すぎな。
とりあえず、それだけ理解しとけば大丈夫。もう改めて、この2人の魅力については、10記事分ぐらい書きたいぐらいです。

 

真面目な話、漫画実写化の映画は、だいたいハズレばっかりだけど、「アイアムアヒーロー」は、オススメできる。漫画大好きな僕からすれば、最近の「とりあえず漫画を映画化しよう」みたいな、商業主義丸出しの駄作を乱発する風潮は大嫌いなんですが、この作品に関しては、全然アリだと思いました。

 

この映画は、スペインで開催された世界の三大ファンタスティック映画祭の一つ、「第48回シッチェス国際映画祭」で、観客賞と最優秀特殊効果賞の2冠獲得したとの事だが、それも納得でした。

 

あっ、あと作画提供という形で、浅野いにおさんの漫画が本編でも流れるんですけど、花沢健吾さんと浅野いにおさんの二人の仲の良さとか知ってると、なんか微笑ましかったです。 

 

色々書いてきましたが、とにかく、ホラー大好きな人とか、原作ファンの人、有村架純長澤まさみが可愛すぎて死にそうな人とかは、一見の価値有りだと思います。GWとかでぜひ観に行って欲しいです。終わり。