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アメシン。一部上場企業を退職した20代ゆとり。仕事関係、お笑い、書評、スポーツ情報など、綴ります。

女子中学生誘拐事件で、改めて注目された公衆電話の重要性について考えてみた

最近、ニュースを見て驚いたのが、この事件。

埼玉失踪少女保護 少女の名前呼び誘拐、計画的犯行か 「両親に捨てられた」嘘の説明 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

あまりブログでこのような話題は書きたくないが、非常に気になる事件だったので、まとめてみようと思う。

 

寺内樺風容疑者(23)が、当時中学1年生だった女子生徒を、2年間にもわたり、誘拐監禁していた。女子生徒が、犯人の隙をついて、東京都中野区の公衆電話から母親に電話し、その後、警察に連絡したことから、今回の事件が発覚した。寺内容疑者は自殺を図ろうとしたのか、血だらけでいるところを確保されたが、今回の事件には不明瞭な点が多く、今後の事情聴取での情報が気になるところだ。

 

被害者である女性生徒からの情報で、誘拐時の状況などが明らかになってきてはいるが、今回の事件で、改めて注目されたのが「公衆電話」の存在ではないだろうか。

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おそらく、被害者である女子生徒は、携帯電話など外部と連絡する手段を持つ事は許されていなかっただろう。彼女の心理状態がどのようなものだったのか分からないが、街を歩いている人に、助けを求める事も難しかったのかもしれない。

 

公衆電話の重要性

今では、当たり前のように、携帯電話を持ち歩く時代になった。外出中でも、携帯電話があれば、すぐに友達・家族と連絡する事が出来るし、道案内もしてくれる。路線情報もすぐに調べれるし、もはや携帯がないと生きていけないレベルにまでなっている。もし、不測の事態で、携帯電話が壊れたらと思うと、ほとんどの人は、不安感に襲われるのではないだろうか。


今回の事件のように、外部と連絡する手段がない時に、重宝するのが公衆電話だ。いまや、公衆電話は年々減ってきており、なかなか街で見かける事も少なくなってしまった。総務省が発表している「情報通信白書」によれば、全国の公衆電話の設置台数は、2000年3月末には約73万6千台であったものが、2015年3月末では約18万台となっているとの事。やはり携帯電話の普及が大きく影響しているようだ。

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総務省|平成27年版 情報通信白書|提供状況 

 

あまり知られていないが、公衆電話には、「災害時優先電話」という特徴がある。

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総務省|安全・信頼性の向上|災害時優先通信
災害などがあった際に、通信規制がかかった場合でも、公衆電話であれば、通信規制の対象外として、優先的に取り扱われる、というものだ。何か事件に巻き込まれた場合や、災害などがあった際ほど、貢献してくれる。今回の事件を機に、改めて公衆電話の重要性を見直す必要があるのでは、と思わずにはいられない。 

 

公衆電話の設置場所はどこ?

では、自分の住んでいる場所に、公衆電話があるか調べたい時には、どうすれば良いのか?実は、NTT東日本NTT西日本のサイトから、全国の公衆電話の設置場所を調べる事が出来る。

【みんなの知識 ちょっと便利帳】NTT東日本・NTT西日本 - 全国公衆電話設置場所検索

例えば、今回、女子生徒が電話をかけた東京都中野区の場合、このように表示をされる。

 

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都心であれば、公衆電話は駅周辺を探せば見つかるだろうが、人の少ない場所だと見つける事は、意外と難しい。万が一の場合に備えて、せめて自分の住んでいる地域ぐらいは、公衆電話がどこにあるのか、把握しておくと良いのではないだろうか。

 

なぜ女子生徒は、もっと早く逃げ出せなかったのか?

1番気になるのは、このポイントだ。続々と情報が入っている中で、監禁されていた場所の見取り図や、周辺状況も公開されてきているが、このニュースを見ているだけの立場の者からすれば、大声を出したり、隙を見て逃げ出す事が可能ではなかったのかと、まず疑問を抱くだろう。もし、本当に寺内容疑者の、私利私欲の為だけの誘拐であったのならば、マインドコントロールによって、女子生徒が逃げ出す事ができなくなっていたと思われる。

 

マインドコントロールという言葉が使われるようになったきっかけとして、有名なのが「パトリシア・ハースト事件」だ。少し前に、この事件について、テレビでも放送されていたので、ご存知の方も多いかと思うが、SLAというテロ組織が社長令嬢を誘拐し、テロリストとして仲間に巻き込んだ事件である。

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日本の場合だと、「北九州監禁殺人事件」が最も有名だ。これは戦後史上最悪の事件として、マスコミが情報規制をするぐらい凄惨な事件だった。「松永太」という男が、ある一家を洗脳していくのだが、その過程は書くのも躊躇するぐらい、酷いものだった。(※ちなみに、闇金ウシジマくんの「洗脳くん」のモデルとなった事件です)


少し前では、尼崎の角田美代子も、同様の事件を起こして、世間に衝撃を与えた。事件の概要は全て読んで知っているが、松永容疑者も角田容疑者も、どちらも、人間として大事なものが欠落しているような印象だった。また、これらの事件の被害者は、良識のある一般人だったという事からも、いかにマインドコントロールが恐ろしいかを物語っている。

 

今回の事件はどうなのだろうか?

寺内容疑者がなぜ誘拐監禁しようと思い立ったのかは、全く理解できない。監禁しながら当たり前のように、普段通りの生活をしていた事には驚きだが、金が目的という訳でもなく、被害者の女子生徒に危害を加える目的でもなく(精神的には傷ついていると思うが)、それでいて2年間にもわたって、監禁を続けていたのは、何故なのか。


千葉大学の卒業が取り消しされるとの事だが、有名な大学に進学し、順風満帆に見える人生に何があったのか。今後の裁判などで明らかになっていくとは思うが、女子生徒のプライバシーも尊重して、進めていってほしい。多感な時期を監禁されて過ごした少女の傷は計り知れないかと思うが、今後は自分の人生をゆっくりと歩んで行って欲しい。

 

まとめ

こういった事件があった際に、一過性のものにしてはいけないな、とつくづく思う。川崎市中1男子生徒殺害事件」や、「スキーバスの転落事故」など、その時はテレビでも連日報道されて、関心を持つのに、時が過ぎると、次から次へと事件・事故が起きるせいか、記憶はだんだん薄れていってしまう。でもたとえ、薄れていってしまうとしても、災害があった時や、事件があった時にこそ、こういった「公衆電話」の存在を見直してみるとか、自己防衛を働かせる必要があるのでは、と思う。テレビなどのニュースでも、ただ鵜呑みにするだけじゃなくて、自分で調べたりする事が大事だろう。

長文になりましたが、読んで頂き、有難うございました。

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